こんな様子の子ども、いませんか?
例えばこんな一コマ
午睡になると、毛布の端を噛んでいる。
「やめなさい」と言っても、また毛布の角を噛んでいる。
毛布のタグをほっぺたと口あたり周りでヒラヒラさせている。
そっと離しても、またつかんで口周りでタグをヒラヒラさせている。
ハサミを使うとヨダレが出る。
給食で食べられるものがとても少ない。
偏食が頑なで、なかなか食べられる食材が増えない。
お友達を急に噛むので目を離せない。
その行動、意志の問題だけではないかも。
口の感覚が、まだ発達の途中にあるサインかもしれません。
よくある誤解
「わざとやっている」
「しつけが足りない」
「好き嫌いだから、直さなければ」
「意味もなくお友達に噛み付く」
口に物を入れる・噛むという行動は、
神経系が口の感覚を整理しようとしている動きです。
また口や噛む行動は、「安心安全」とも深く関係しています。
叱って止めさせても、感覚の欲求は消えません。
何回も叱ると、別の形で出てくることがあります。
偏食も同じです。
「わがまま」ではなく、
口や舌の感覚過敏が背景にあることがあります。
噛みつきは集団保育の中で完全に防ぐのは、非常に難しいでしょうが
減らすことはできます。
そんな時、私は現場で、こんな「問い」が浮かびます。
・布団を噛むなどから見える安心安全の基地はどこまで育まれているだろう?
・お口の育ちと手の育ちどうかな?どちらも観察します。
・噛み付く時の前後関係に、お顔周りに周りに近づくものはなかったか?
・お顔とお友達の体、もしくは玩具との距離感はどうだっただろうか?
・前兆となるような子どもの様子はないだろうか?
・どんなふうにあそんでいて、どんな場面で噛みつきが起こっているだろうか?
今日からできる一つの関わり
噛む行動を叱る前に、
「この子は今、口でどんな感覚を求めているんだろう?」
と観てみてください。
固いものを噛む感覚が好きな子には、
噛みごたえのある食材や、噛んでいいものを用意する。
離すよりは、満足して育つので、まず安全に噛める環境を作る方が先です。
口周りの感覚が過敏な子には、
顔を触る前に「触るよ」と伝える。
歯磨きや顔拭きを嫌がる子は、
口周りの感覚統合が育っている途中かもしれません。
そして、こんな時にとっても役立つのが
日本伝承遊びの「わらべうた」
お顔周りを触るふれあい遊びがたくさんあります。
砂遊び・泥遊び・食材に直接触れる遊び。
口と手はとっても関係が深い。
手を使ったあそびも、お口周りの感覚を育てます。
あそびと発達は両輪です。
保育園での発達支援の実際は
「保育施設での発達支援」のブログでも紹介しています。
まとめ
・口に入れる・噛む行動は意志の問題ではなく、感覚の発達途中のサイン
・満足して次の発達へ進む。これが発達の順序。取り上げるより先にできることは?
・偏食の背景に口や舌の感覚過敏がある場合がある
・手や口を使った遊びが発達を後押しする
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