モロー反射|「きかんぼう」じゃない。警報が鳴っているだけ。

こんな様子の子ども、いませんか?

些細なことでパニックになる。
感情の波が激しくて、周りを巻き込む。
集団の中でいつも落ち着かない。ふざけちゃう。

「この子、なんでこんなに大変なんだろう」
そう感じたことはありませんか?

その子はきかんぼうなのではありません。
神経系の警報が、鳴り続けているだけです。


よくある誤解

「言い聞かせれば分かるはず」
「みんなと同じようにできるはず」
「なんで分からないの?」

これらは全部、大人側の思い込みの枠です。

大人の思い込みの枠に入れようとすればするほど、その子の警報はさらに大きく鳴ります。

こんな時、現場で私はこんな「問い」が浮かびます。

この子の身体の中で、何が起こっているのだろう?

この子の道理(その子なりの理由)は、なんだろう?

この子の言い分は、なんだろう?

いつもどんなあそび(動き)を好んでいるだろうか?

投げる、泣き叫ぶ、叩く、押す、この行動は何のサインだろう?


こんな問いを持って、子どもを観察してみるのはどうでしょうか?

「なんで分からないの?」と感じる時は、
あなたの指示がその子に届いていない可能性があります。

自分にとってのわかりやすさと、子どもにとってのわかりやすさが違うことがあります。

自分の伝え方を振り返ってみましょう。偏っていませんか?

その子は視覚優位ですか?聴覚優位ですか?
言葉だけで伝えていませんか?


今日からできる一つの関わり

まず、その子の道理(その子なりの理由・言い分)を聞き届けてください。

大人の感じる道理とは違っていても、まずは「そうか、そう感じたんだね」と聞き届けてやる。

それだけで、静まって対話ができるようになります。

そして集団保育の中では、その子を他の子から離すことを選択しがちですが、

逆にひっくり返ってわめいて、全体の雰囲気を壊していませんか?

そんな時は、クラス全体を育てることを意識してみてください。

おふざけや刺激に巻き込まれにくいクラスの雰囲気をつくることが、モロー反射の残存している子の
安心につながります。

そして、何かができるようになってほしいなら、しっかりあそぶことが何よりも大事です。

あそびと発達は両輪です。

安心して遊び込める環境が整ってはじめて、
学びと成長が動き出します。

保育園での発達支援の実際は
「保育施設での発達支援」のブログでも紹介しています。

まとめ

・「きかんぼう」ではなく、神経系の警報が鳴っている状態

・大人の枠に入れようとするほど警報は強くなる

・まずその子の道理を聞き届けると、対話が生まれる

・指示が届かない時は、大人側の伝え方を振り返るサイン

・個別対応だけでなく、クラス全体育ちも見据えて安心を育てる視点も大切

・あそびと学びは両輪です。


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