STNR(対称性緊張性頚反射)|四つ這いがうまくできない子の背景にあるもの

こんな様子の子ども、いませんか?

お相撲遊びで四つ這いになった時のこと。
「頭を上げるとよ!」と言われて、頭を上げられるとお尻が下がる。
「違う!お尻も上げると!」と言われて、お尻を上げられると今度は頭が下がる。
頭とお尻が同時には上がらない。

「もう!なんでそうなるの!ちゃんとやって!」
そう言われていた子がいました。

その子は、ふざけていたのではなかったと思います。
頭の上下の動きに連動して、
腕と足の緊張が変化してしまう。
STNRが残存しているサインかもしれません。

よくある誤解

「話を聞いていない」
「ふざけている」
「やる気がない」

STNRが残存していると、
頭を上げると腕が伸び、足が曲がります。
頭を下げると腕が曲がり、足が伸びます。

頭とお尻を同時に上げることが、
神経系のレベルでとても難しい状態です。

「ちゃんとやって」という言葉は、
その子の神経系には届きません。
できないのではなく、
その動きがまだ育っている途中なのです。

今日からできる一つの関わり

四つ這いの姿勢を使ったあそびをたくさん楽しめる遊び環境を整えてみましょう。

ハイハイで競争する。
四つ這いでトンネルをくぐる。
「クマさん歩き」で進む。

頭と身体を連動させる動きを、あそびの中で繰り返すことが、STNRの統合を助けていきます。

「正しくやらせる」より先に、
四つ這いの姿勢で思いっきりあそぶ時間を作る。

その子が「もう!」と言われない環境を整えること、
知識を持っていれば、その様子を見てイライラするどころか、子どもの育ちが垣間見えて楽しくなります。「あ、ここからなんだね、」と。

こんな人的・物的環境がその子の神経系の安心につながります。

あそびと発達は両輪です。

まとめ

・四つ這いで頭とお尻が同時に上がらないのはふざけているのではなく、STNRが残存しているサイン

・「ちゃんとやって」という言葉は神経系には届かない

・四つ這いを使ったあそびがSTNRの統合を助ける

・「正しくやらせる」より先に、あそびの中で経験を積む


➡️ 原始反射10選まとめに戻る
➡️ 次の反射:足底反射を読む
➡️ 「原始反射を学ぶ」講座を見る
➡️ 「保育施設での発達支援」のブログを読む

タイトルとURLをコピーしました