ATNR(非対称性緊張性頚反射)|読み書きが苦手・黒板が見られない子の背景にあるもの

こんな様子の子ども、いませんか?

黒板を見ながらノートに書くのが難しい。
字を書くとき、顔が紙にどんどん近づいていく。
左右の手を別々に動かすのが苦手。
読むときに行を飛ばしてしまう。
なわとびや水泳が極端に苦手。

「もっとちゃんと写しなさい」と言っても、どうしたらいいのかわからない。

言葉で身体の動きを修正するのは、その子にはとても難しいことです。

その子は、不注意なのではありません。
頭の向きに連動して手足が動いてしまう、
ATNRが残存しているサインかもしれません。


よくある誤解

「練習が足りない」
「集中していない」
「学習障害かもしれない」

ATNRが残存していると、
頭を右に向けると右手が伸び、左手が曲がります。
頭を左に向けると逆になります。

黒板を見る(頭を上げる)→ノートに書く(頭を下げる)
この動きを繰り返すたびに、手の緊張が変化して書きにくくなる可能性があります。

学習の困難さの背景に、
この反射の残存が関係していることがあります。
「やる気がない」「能力がない」ではありません。

今日からできる一つの関わり

左右の手を別々に使うあそびを楽しんであそぶ環境を作ってみましょう。

片手でボールを投げて、もう片手で受け取る。
太鼓やリズム遊びで左右交互に叩く。
ハイハイで進む遊び。などなど

左右の身体を交互に使う動きが、
ATNRの統合を助けていきます。

書くことへの支援としては、
黒板とノートの往復を少なくする工夫も有効です。
プリントを手元に置く、写す量を減らすなど、
その子が今できる形で参加できる環境を整えてみましょう。

あそびと発達は両輪です。


まとめ

・黒板を見ながら書けない・読み書きが苦手なのは不注意や能力の問題ではなく、ATNRが残存しているサインかもしれない

・頭の向きに連動して手の緊張が変化するため、書きにくくなる

・左右交互に使う遊びがATNRの統合を助ける

・書く環境を工夫してその子が参加できる形を整える


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